学会概要

理事長挨拶

このたび、私たちは、「一般社団法人 日本専門看護師協議会」から発展的に改組し、「一般社団法人 日本高度実践看護学会(Japanese Association of Advanced Practice Nursing)」として新たな一歩を踏み出すこととなりました。

私たちは、これまでも専門看護師を中心としたネットワークを構築し、自らの高度実践の質保証や活動の場の拡大に取り組み、看護の質の向上をはかること、人びとの健康の維持・増進ための政策提言を行い、その実現に向けて活動してきました。

しかし、医療・ケアの現場は複雑さを増し、人びとの健康課題はより個別化・多層化しています。専門性の高い知識と経験をもち、自律的に実践する看護職が、多くの専門職者と連携・協働しながら実践・研究・教育という活動を通して、人びとの健康へ貢献していく役割はますます重要になるでしょう。

本学会では、次の柱を軸に活動を展開していきます。
・高度実践看護の探究、研究活動の推進と支援、および学術の発展
・国内外の関連団体との協力および連携
・健康で安心して暮らせる社会の実現に向けた根拠に基づいた政策や社会活動の展開

「高度実践看護」ということばには、その役割にとどまらず、高度実践看護師が知性、理性、感性、および倫理観を持ち、人びとの生命・生活・人生に向き合う覚悟と責任が込められています。

すべての人に開かれた学びとつながりの場として、また、よりよい社会の実現にむけた看護の創造にむけて、多くの実践者、研究・教育者、また市民の皆さんと一緒に発展してまいります。

2025年4月
一般社団法人 日本高度実践看護学会
理事長 市原 真穂